喪服の着付けには体型補整用に薄手のタオルを二枚から三枚を用意しておくといいでしょう。最低でも胴囲には補整が必要になり、腰にタオルを巻くことで帯結びのシワを防ぐことができます。また、太鼓枕も帯結びには必要です。慶事用には大きな太鼓枕を使いますが、弔事用に小さめのものを準備しましょう。基本的に喪服というのは控えめで清楚であることを心がける着付けが必要です。喪服の着付けのポイントとしては、衣紋は指が三本ほどの空き具合になるように、まずは衿を深めになるように合わせます。そして半衿が一センチ程度の細めに覗くようにします。後姿にも隙があってはいけません。背紋は背の中心にシワがなく綺麗に見え、そして袖の抱き紋がきちんと左右対称になるようにします。帯揚げは少々見えるほどに留め、帯締めはやや下めに締め、そして房は必ず下を向けるようにします。はしょりも少なめにしましょう。裾は床にスレスレの長めにして、裾が窄まりすぎてしまわないようにします。喪服の着付けの後、白の足袋で黒の草履、黒のバッグを持って完成です。 喪服を着る際には化粧も色味を控えめにします。指輪や時計といった貴金属も外し、髪型に関しても派手にならないように気をつけましょう。