喪服を買う場合にシングルにするかダブルにするか悩む事があります。
葬儀など喪服として着用する場合に、ダブルは不幸が重なるような意味合いを連想するので良くないと言った事や、逆にダブルの方がシングルよりも格式が高いと言った事も聞きます。
しかし、こうした事は全くの間違いで、シングルでもダブルでも格式は一緒ですし、ダブルは不幸が重なる事を連想すると言う事などは一般的ではありません。
喪服でシングルを選ぶか、ダブルを選ぶかは、本人の好み次第だと言うのが結論でしょう。
ただし、ダブルは少し出っ張ったお腹を隠す効果がある為、中高年の方が好んで着られ、シングルはどちらかと言うと若者が好んで着る事が多い印象です。
こうした傾向から、シングルは独身者、既婚者はダブルと言った事を常識と思われている方もいるようですが、これも間違いです。
また喪服に流行など無いように思いますが、最近はダブル=中高年=古臭いと言った感覚から、都会では昔に比べて喪服のシングルを選ぶ人が増えているようです。
またシングル喪服の場合には、ベストを合わせて着るのが正式だと言う意見もありますが、こうしたベストを合わせて着用している人はほとんど見かけませんし、ベストがなくても全く問題ありません。
自分の好みに合わせてシングルかダブルを選択すれば良いですし、拘りがなければ、お店の方に聞いて購入時に人気があり、流行となっている方を選ぶと言う手もあるでしょう。
「男性の喪服はダブルが常識」
こう考えている人も多いかもしれませんし、そういう基準で喪服を選んだ人もいるでしょう。
でも、その常識は果たして正しいのでしょうか?
「喪服 ダブル」で検索をかけて調べてみると分かることですが、基本的にはダブルでもシングルでも同じことです。
ダブルの方が格が上とか、そういうことは全くといっていいほどありません。
ダブルでなければならないということはありませんので、誤った常識にとらわれることなく、好みで選んでしまっていいのではないのでしょうか。
一方、ダブルの方が貫録があるように見えるのも確かなので、お年を召した方が年相応に見せるためにダブルを選ぶというのもあるようです。
シングルの喪服を着用するのが比較的若い人が多いのも、このあたりが影響しているのかもしれません。
ただ、これもあくまで好みの問題であって「常識」ではありませんよね。
喪服はデザインを競うようなものではありませんので、基本的には好みで選べばいいと思います。
「喪服はダブル」というような誤った常識にとらわれて、好みでもないダブルを買う必要はありません。