喪服を既製品ではなく、オーダーしていると後々重宝します。
もし金銭的に少しでも余裕があるならば、是非喪服のオーダーをしてみませんか?
若い時には安い生地を使用した喪服でも、何ら問題はありません。周囲もそんなものだろうと、大目に見てくれます。
しかし年を重ねるごとに、人生の重みをも感じさせる喪服を持たないのは、少しばかり見栄えのしないものです。
オーダーした喪服の良いところは、仕立て直しができるということです。
既製品は、誰でも着られるように仕立てていますので、型が決まっていて自分の都合の良いように、仕立て直すことがほぼ不可能なのです。
太ったり痩せたりと体型は毎年常に変化していきます。
その時に、自分だけに合うようにオーダーして作った喪服は、仕立て直しがしやすいのです。
また、お店によっては仕立て直しが無料という所まであります。
もともと、高い料金を支払い、オーダーしたスーツなので、お直しにも配慮してもらえるメリットがあります。
仕立ての良いスーツは、大抵オーダーして作ったものです。
1着作れば何十年と着ることができるもの強みです。
一時的に高いと感じながら、仕立てることになるとは思いますが、のちのちの事を考えれば、十分に元が取れるのです。
喪服というものは、そもそもあまり着る機会のないものです。
それゆえにオーダーではなく、いわゆる既製品を買っておけば事足りるという意見が多いのも事実です。
しかし、既製品には意外なデメリットが存在してもいます。
たとえばサイズ直しを含め、定期的に諸々の修正が行われることを想定した上では販売されていないという点がそれです。
既製品を買う人の多くは、買ったそのスーツを着古してしまったら、また新しいものを購入します。
そうした傾向に基づき、大幅な修正は行われないという大前提のもとで既製品は製造されているのです。
先程も少し触れたように、喪服というものはめったに着る機会がありません。
だからこそ、弔事を前にして久しぶりに袖を通してみたら体型が大きく変わってしまっていて、以前のような形でスムーズに着られないといったトラブルに直面してしまうことも考えられます。
オーダー服の場合は既製品と違い、折々の直しや微調整に対して初めから柔軟に対応できるように計算された上で作られるものですから、こうしたトラブル回避にも強いというメリットが存在します。
喪服はオーダーで仕立てた方が無難なのです。