ブラックフォーマルは持っているけれど、喪服に合う無地のネクタイがない場合、無地以外のネクタイを使用しても差し支えないのか。
この点は気に掛かるところだと思います。
どのような時にでも、自己主張を忘れたくない、おしゃれ上級者ともなると、その気持ちが一層強くなるかもしれません。
しかし、喪服においてネクタイは黒の無地と決まっています。
葬儀の場で自己主張をするのは些か本末転倒です。
あくまでも、故人を見送る儀式です。
どのようなことがあっても、ネクタイは黒の無地で統一してください。
通夜や仮通夜の席では、喪服のマナーも多少はゆるくなります。
ですが葬儀はそのような事が通用しませんので、かならず用意しましょう。
それが大人の常識だと言っても過言ではないでしょう。
黒無地のネクタイは、珍しいものではありませんので、探そうと思えばコンビニも置いてあるくらいです。
価格も1,000円前後から発売されていますので、1本は持っておきたいものです。
職場から駆けつける時もあるかもしれませんから、会社のロッカーに予め置いておくのも良策です。
お通夜やお葬式に出席する場合、喪服と共に身に着けていくネクタイには、基本的に黒の無地を選択するのが常識的です。
あくまでも故人を偲んで出席するわけですから、派手な柄や模様のないものを着用するのが弔辞におけるマナーとされています。
ストライプや華美なデザインが施されたものは避けるようにしましょう。
また、たとえ黒無地のものであったとしても、更に注意しておかなければならない点が存在します。
それは光沢のないネクタイを選ばなければならないということです。
喪服の生地がそうであるように、過度に光を反射したり、ツヤがあるものはお悔みには相応しくありません。
当日になっての要らぬトラブルや焦燥を回避するためにも、あらかじめ万が一に備えて一本くらいはお悔み事用に光沢の無い黒無地ネクタイを用意しておきましょう。
また、ディンブルを作って結んだり、派手なタイピンを付けたりするのはNGです。
いずれも華やかに着飾るための結び方であり、装飾品なのですから、粛然とした弔事には向きません。
やはりマナーに反することになりますので気を付けておきましょう。